大弥奔帝國記録室

創作作品『単身神風』『金平糖』のキャラクター、世界観をまとめたサイトです

【世界観】対人用戦闘傀儡

概要

対人用戦闘傀儡とは 陸軍技術研究所にて開発 製造されている 大弥奔帝國の生体型兵器である
弥奔で正式に運用されているのは「イ型」のみとなっており 以降も後継機の開発は行われたものの 実用段階には至っていない

対人用戦闘傀儡は 民間向けに製造されている生体型医療機器「フリーリ・ドール」を軍事転用したものであり 特に記憶領域においては 電波帯の違いなどはあるものの凡そ同様のシステムを利用している

フリーリ・ドールとの違い

フリーリ・ドールとの大きな違いとして以下のものが挙げられる

全ての個体のオリジナルとなっているのは陸軍大将 木戸秀一郎であり 同一の遺伝子型を有する
諸説あるが 研究所の作成した資料に寄れば「身体的 精神的に完全に良好な遺伝子型を持ち また 稀に見る理想的な運動能力 頭脳を備えた人物であるため」としている

対人用戦闘傀儡は兵器であり 人権あるいはそれに準ずる権利を有しない

対人用戦闘傀儡は弥奔軍の人命の損失を可能な限り低減する事を目的とした 単なる兵器であり 故に人としての権利を有さず また弥奔国の命令に逆らうことは許可されていない

そのため 対人用戦闘傀儡が 命令に反して 意図していない他者に危害を加える 破壊する等何がしかの問題行動を取った場合には 単に「道具の誤作動」となり これを処分する事について罰する法律はない

フリーリ・ドールが 単なる人間のクローニング個体に記憶領域 及びその送受信装置を増築した物であるのに対し 対人用戦闘傀儡は 遺伝子操作を行い 運動機能 自己修復機能 感覚機能その他を 人間のそれらとは異なる性質の物へと改変した 生物個体に 記憶領域 送受信装置を取り付けた物である

特徴

対人用戦闘傀儡は 人間との識別を容易にする為のマーカーとして眉が極端に薄くなっている

対人用戦闘傀儡 イ型 の大きな特徴として ある特定の遺伝子を変異させる事により 痛みを知覚しないよう設計されている

訓練

痛みを認識しない事により 通常人間には物理的に不可能と思える身体能力を兼ね備えるが 同時に 痛みによる危機回避能力が著しく低下するため イ型を実戦投入する前段階として 正しく死亡するための訓練を定期的に行う必要が生じる 下記はその例である

歩行訓練

長時間の運動に伴う身体への影響を学ぶため 全身運動を含むルートを選定し 時間制限を設け周回を行う 訓練の際は装備品を増減し 軽装備の際の耐久性 重装備の際の耐久性等を比較させる

危機回避訓練

身体パーツの欠損による運動能力の低下を防ぐため あらかじめ設定した箇所の切除破壊を行い対人戦 及び歩行訓練を行い学習する

死亡訓練

対人戦の際の抵抗を制限し 失血 や機能不全 血中酸素濃度の低下等 死亡に至るまでの経過を学習する 危機回避訓練と併せて行う場合がある

自決訓練

上記の訓練を充分に行った後 より迫力のある死を為すための訓練を行う

尚 上記の訓練に際して 工数 予算の削減をするため 一般兵卒あるいは捕虜の訓練と同時に行う場合もある